Daderot, Public domain, via Wikimedia Commons
ブチリンサンはインド北部、ブータン、ネパール、中国南部、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、ミャンマーの一部に分布する、肉食動物です。
同じPrionodon属に属する唯一の仲間であるオビリンサン(東南アジアに分布)とは、生息域は重なりません。
ブチリンサンは主に森に生息します。適応能力が高く、低木の森林、山地の森林、竹林まで、様々な環境の中でくらしています。
基本的にげっ歯類、カエル、ヘビなどを小さな脊椎動物を捕獲して食べますが、時には腐肉をあさることもあります。
ブチリンサンはめったに人前に現れず、目撃情報は少ないのですが、しばしばカメラトラップで撮影され、その小さくかわいらしい姿(体重約600グラム!)を私たちに見せてくれます。
※ブチリンサンは、以前はジャコウネコ科(Viverridae)の仲間と考えられてきましたが、近年プリオノドン科(Prionodontidae)に分類されています。
ブチリンサンの魅力をもっと知ることができる、おすすめの動画やWEBサイトを厳選しました。
重点保護野生動物のブチリンサン、貴州省印江に出現(Xinhua Japanese)
こちらは中国貴州省銅仁市印江トゥチャ族ミャオ族自治県の居住区で住民に保護されたという、ブチリンサンの映像です。
同自治県で見つかるのは非常にまれだということです。
こちらの動画の説明によりますと、ブチリンサンは中国では絶滅のおそれのある動物として、国家2級保護野生動物に指定されています。
保護されたブチリンサンは、ケガがないかなど検査を受けた後、関係者の方々の手により、野生に戻されました。
関係者の方々に優しく促されるように森にかえるブチリンサンの姿は、人と比べても大変小さく、イタチやリスようにも見え、かわいいです。
Wildlife Thailand - Rare footage of a Spotted Linsang(wildlifethailand)
こちらは地上を散策中?の、ブチリンサンです。
ともにPrionodon属を構成するオビリンサンとは、姿かたちはよく似ていますが、違いがよくわかるのが背中の模様ではないでしょうか。ブチリンサンはその名の通り、ぶち模様をしています。一方、オビリンサンは帯っぽい模様をしています。どうぞ、動画でご確認ください。
残念ながらブチリンサンの情報が掲載された日本語サイトはほとんどなく、英語サイトの紹介となります。こちらのサイトでは生態や分布などの情報だけでなく、ブチリンサンの画像が複数掲載されていますので、英語が苦手な方にも楽しんでいただけると思います。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の英語版サイトです。こちらでは、ブチリンサンの形態や生息地、食べ物、保全状況など、詳しい情報が掲載されています。
ご興味ある方は、Google翻訳などをご利用の上、ご覧ください。(英語が得意な方はそのままどうぞ!)
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