tontantravel, Kaeng Krachan national park tours, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
インドジャコウネコ(Large Indian civet)は、南アジアと東南アジアの草原、低木、沼沢林、密林地帯、マングローブ林など森林地帯に生息します。 インドから中国南部、マレーシアまで分布し、海抜0~3,080 mまでの環境に生息し、二次林やプランテーションでも見ることができます。
ただし、中国での野生個体数は、1950年代以降、森林伐採のために94~99%も大幅に減少しました。 香港では、野生動物保護条例で保護されていますが、1970年代以降、自然状態で記録されておらず、絶滅したと見なされています。
インドジャコウネコは英名が示すように大型種であり、東南アジアのジャコウネコの中で最大級です。
体長は70~85 cm、尻尾の長さは35~47 cm、体重は3.4~11 ㎏で、オスの方がやや大きくなります。
インドジャコウネコの体色は、灰色がかった黄褐色で、黒い縞模様が肩の後ろから尾の付け根まで背中に沿って伸びていますが、尾には伸びていません。 側面と肢は灰色がかった、あるいは茶色がかった色で、漠然とした縞模様があります。
肢は、先に行くにしたがって暗い色になっています。 爪は出し入れができ、足の裏には毛が生えています。
インドジャコウネコは、タイで「輪が付いた尻尾を持つジェネット」、ラオスで「ストライプの尻尾を持つシベット」と呼ばれるように、首元と尻尾にある白と黒のストライプが特徴的です。
首の喉側には、大きくてはっきりとした3つの白黒の喉輪模様があります。
尻尾にはリング状の白と黒の縞模様が5~6本あり、似ているジャワジャコウネコとの違いとなっています。(ジャワジャコウネコは、15本程度。)
インドジャコウネコは、夜行性で単独で行動し、ほとんどの時間を地上で過ごします。 普段は他の動物が掘った穴や茂みで生活しますが、木に登ることもできます。
インドジャコウネコは、鳥類、魚類、両生類、爬虫類、小型哺乳類、昆虫、カニやサソリ、その他の節足動物、果実、卵などを食べます。 生ごみを食べたり、家禽を襲うこともあります。
インドジャコウネコの寿命は、飼育下で約20年の記録があります。
インドジャコウネコは、マーキングの際に、肛門周辺の臭腺から分泌物を出します。
マレーシアで“ムスクシベット”、日本で“麝香猫(じゃこうねこ)”と呼ばれるように、彼らはその分泌物のにおいも特徴としています。 分泌物がシべトンと呼ばれる芳香成分を含んでいるためで、薬や香水の原料となります。
食肉や毛皮のための狩猟、薬や香水原料としての臭腺の使用のため、インドジャコウネコは生息地全域で狩猟の対象となっており、個体数を減らしています。
1999年にはフランス、マヨット島の切手として、インドジャコウネコの切手が発行されたそうです。
インドジャコウネコの魅力をもっと知ることができる、おすすめの動画やWEBサイトを厳選しました。
#ชะมดแผงหางปล้อง #Large #Indian #Civet (เดินทาง ธรรมชาติ สัตว์ป่า # Travel Nature Wildlife)(The Zoological World)
ネットにはほぼ存在しない、希少なインドジャコウネコの動画です。
地面から採餌してる様子が鮮明にカラーで捉えられており、特徴である首元と尻尾のストライプもはっきり見て取れます。
Civet Species | Civet Of The World | List Of All Civet Species(WILD Panthera)
希少な採餌風景の動画や写真と共に、インドジャコウネコの特徴や生態を紹介しています。
なお、元動画はジャコウネコ(Civet種)全体の紹介動画で、全18種を一挙に紹介しており、一堂に会して見れるのは見ごたえがあります。 インドジャコウネコは7番目に28秒ほど紹介されています。
インドジャコウネコについて、その特徴や生態など様々な情報が、まとめられています。
日本語で、写真とともに分かりやすく書かれていますので、おすすめです!
とりあえず、ジャコウネコに興味を持たれた方に。 姿の特徴や習性といった基本情報のほかに、ジャコウネコのフンとコーヒー豆の話や、香水との関係の話など、面白い話が紹介されています。
※これらの機能は、検索ワードを入力するたびに内容が更新されます。