Kalyanvarma, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
ジャワジャコウネコ(Malayan civet)は、別名Malay civetやOriental civetとも呼ばれ、マレー半島とスマトラ島、バンカ島、ボルネオ島、リアウ諸島、およびフィリピンの島々に生息し、他の多くの東南アジアの島々にも持ち込まれています。
ジャワジャコウネコは、森林、低木、草原、耕作地、村の郊外、二次生息地など、さまざまな生息地に住んでいます。
人の生活圏にもよく現れるので、インドネシアやマレーシアでは最も身近に見かけられます。
フィリピンでは切手にもなっているんですよ!
夜行性で単独で行動し、日中は密集した藪などの隠れ場所にとどまり、夜になると外に出ます。
ジャワジャコウネコは、主に陸生ですが、木登りも上手で、村の近くの山地の森の荒廃した地域などでは、食べ物を求めて、または捕食者から身を隠すために木に登っていることが見かけられます。
ジャワジャコウネコの体は、ずんぐりとしており、肢は比較的短くて頭が尖っていて、キツネっぽいです。
体長は585~950 mmで、尻尾の長さは300~482 mmです。
ジャコウネコの中で最も特徴的な種の 1 つで、毛皮は黄褐色または灰色がかって多数の黒い斑点があり、尻尾に約15本の黒い縞模様があります。 肢は黒くて、尻尾は上が黒く、下が輪になっています。
ジャワジャコウネコのもっとも大きな特徴は、首と喉の側面にある黒と白の喉輪状の3つの模様です。
ジャワジャコウネコは、強いハンターなので、小さな哺乳類、鳥、ヘビ、カエル、昆虫を狩って食べますが、雑食なので、卵、果物、少量の根も食べることが観察されています。
特に、伐採されていない森林では、果物が食物の大きな割合を占めています。 人間の村に入り込んで生ゴミを漁り、腐肉を食べることもあるようです。
マレーシアでは、1972年に野生生物保護法 (WPA) により保護されています。 しかし、マレー半島の多くの農村地域では小さな家畜を捕食し、果樹園を襲撃するため、害獣と見なされており、また時折食用に狩られます。
ジャコウネコといえば、薬や香料にも用いられる霊猫香(civet)と呼ばれる強い臭いのする分泌物を、肛門の臭腺から生成することで有名ですが、ジャワジャコウネコはスカンクと同じように、脅威にさらされるとこれを分泌します。 また、マーキングにも用いられます。
誤解されていますが、実はジャワジャコウネコ自体はコピ・ルアック(糞コーヒー)やシベット香料の生産に関わる種ではないそうです。
ジャワジャコウネコの魅力をもっと知ることができる、おすすめの動画やWEBサイトを厳選しました。
A Malayan Civet(Anas Fatihi)
夜の森から現れたジャワジャコウネコの様子が紹介されています。人間の気配や明かりにも怯むことなく、食べ物を探しているようです。切手にもなるジャワジャコウネコが身近な生き物であることがわかりますね。
野生生物局に勤めてた方が、調査キャンプで出会ったジャワジャコウネコについて、写真と共にとても詳しく、そして面白い経験も書いておられます。 ジャワジャコウネコが、焚火の熾火にあたって暖を取ってたんですって!
とりあえず、ジャコウネコに興味を持たれた方に。 姿の特徴や習性といった基本情報のほかに、ジャコウネコのフンとコーヒー豆の話や、香水との関係の話など、面白い話が紹介されています。
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