Jeffdelonge, Public domain, via Wikimedia Commons
キノガーレは、インドネシア(スマトラ島、ボルネオ島)、中国南部、マレーシアに生息するジャコウネコ科の動物です。
ジャコウネコの仲間は、75~80種いるといわれていますが、それぞれの種の習性などによって、その姿は変化に富んでいます。
水辺で生活するキノガーレも、それに適応した特徴を備えています。
手には水かきがあり、鼻や耳の穴を閉じことができるため、水中において水の浸入を防ぐことができます。
そのため、キノガーレは、鼻先のみを水面から出して潜水し、水辺に近づいてきた獲物を待ち伏せて狩りをすることができます。
また、キノガーレは、顔も大変特徴的です。
幅広で平べったい顔つきをしていて、頬や目の後ろあたりから四方八方に伸びた長いひげがトレードマークです。
とても愛嬌のあるお顔は、近所のおじいちゃんのようで親近感を覚えます。
キノガーレの魅力をもっと知ることができる、おすすめの動画やWEBサイトを厳選しました。
Kinabatangan River: Otter-Civet (Cynogale bennettii) along the boardwalk at our Abai Jungle Lodge. (Ronald K. Asuncion)
キノガーレの生息地の一つである、ボルネオ島のキナバタンガン川で撮影されたキノガーレの映像です。キノガーレを目撃するのはなかなか難しいため、こちらは貴重な映像だと思われます。茂みに隠れていますが、キノガーレ独特の平べったい顔が確認できます。
The Very Rare Otter Civet(Slice D)
キノガーレはジャコウネコ科の中でも希少で、あまり見られない動物のひとつと考えられています。 野生の姿を撮影されたことはほとんどないそうです。 こちらはわずか23秒の動画ですが、キノガーレの全身が捉えられています。
マレーシアはボルネオ島にある、デラマコット森林保護区でキノガーレが撮影された、という記事です。
実はキノガーレは、現在IUCNのレッドリストにて絶滅危惧種に指定されています。
その原因は、森林の伐採などによる、キノガーレの生息地である湿地帯の減少にあるとのこと。
しかし1997年以降、この地域では持続可能な森林開発プログラムがおこなわれており、その成果を上げているとのことです。
この取り組みが今後も続けられ、キノガーレの生息数が回復することを願ってやみません。
地球上にはキノガーレのように、あまり知られていない動物がまだまだたくさんおり、その中には絶滅の危機に瀕している動物も少なくありません。
こちらは、そんな動物たちをひそかに応援し、彼らのすばらしさを紹介するサイトです。ヒゲだらけの珍獣、キノガーレの生態や見た目の特徴が解りやすく解説されています。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』では、キノガーレの形態や生息地、食べ物など、詳しい情報が掲載されています。
※これらの機能は、検索ワードを入力するたびに内容が更新されます。