JP, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
シママングース(Banded mongoose)は、サハラ以南のアフリカ(サハラ砂漠、コンゴ及び大陸南西部を除く地域)に広く分布するマングースです。 サバンナ、開けた森、草原、水の近くや、逆に乾燥した茂みなどに生息し、シロアリの塚などに巣穴をほっています。
体の色は上面が灰褐色で、肢や尻尾の先端は黒褐色をしています。ほかのマングース類にくらべて毛が粗く、ほとんど下毛がありません。
肩から尾の付け根にかけて、10~15本の暗褐色の横ジマが入っているのが特徴です。
(wikipedia日本語版では「35本の暗褐色の横縞」となっていますが、シマの明るい部分を数え入れた間違いだと思われます。)
雑食で、主にヤスデとカブトムシを食べていますが、他の昆虫、小さな爬虫類、鳥や卵なども食べます。
昼行性で主に早朝や夕暮れに活動し、群れで狩りに出かけますが、エサを探すのは単独です。 ただし、コブラなどの毒ヘビに対しては群れで狩ります。
一般的にマングース類は単独生活をしていますが、シママングースは複雑な社会構造の、7頭から40頭(平均20頭程)の血縁関係のある群れ(パック)をつくります。
群れのなかでは、良く鳴きあってコミュニケーションをとります。 鳥のさえずりのように聞こえる鳴き声で、狩り中に群れををまとめたり、大きく高い短声を発して危険を示したりします。
同じく群れをつくるミーアキャットなどの社会的マングース種は、群れで出産を許されているのは1匹の優位メスだけですが、シママングースは群れのほぼ全てのメスが出産できます。
そのうえ面白いことに、メスたちは一斉に交尾し、ほとんど同じ日に出産します。
こうして日を同調させることで、捕食されるリスクと育児のコストを減らして、できるだけ多くの子供を残そうとしているそうですよ。
また、シママングースは他の哺乳類ではほぼ無い、非常に近い関係での近親交配をすることが、とても多いことで知られています。
そのため、近親交配の悪影響や回避についての研究につかわれました。(近親交配度が高いシママングースは、うつ病を発症するそうですよ……)
群れをつくる他のマングース種と同様に、ほかの群れとの仲は非常に悪く攻撃的で、生存をかけた争いで死に至ることもしばしば有ります。
ただ、シママングースはちょっと特殊で、メスが闘いの最中に、よその群れのオスとよく不倫しちゃうんですって……。
シママングースの魅力をもっと知ることができる、おすすめの動画やWEBサイトを厳選しました。
This Warthog took a trip to the Mongoose Spa | Banded Brothers(BBC)
イボイノシシがシママングースに狩られてる!? いえいえ、シママングースはイボイノシシと共生関係を築いていて、イボイノシシのダニ、ノミ、その他の寄生虫を取ってくれてるんです。
あまりの気持ちよさにイボイノシシは、うっとりバタンキュ~!
ディズニーのライオンキングでも、ティモンとプンバァは名コンビでしたよね!
シママングースは、ほかの群れとの仲は非常に悪く攻撃的で、生存をかけた争いで死に至ることもしばしば有ります。
いま、ギャングどうしの抗争が勃発する! そこのけ!そこのけ!シママングース一家のお通りだ!!
【ゆっくり解説】近親相姦を積極的に行うよう進化した動物シママングース(ゆっくりサイエンス)
シママングースは他の哺乳類ではほぼ無い、非常に近い関係での近親交配をすることが、とても多いことで知られています。
そのため、近親交配の悪影響や回避についての研究につかわれました。
この動画では、本来回避される近親交配が、シママングースでは何故多いのか、そもそも何故、近親交配は悪影響があるのか等をとても分かりやすく解説しています。
Banded Mongooses Raising Their Young | Bands on the Run(BBC Earth)
シママングースのお母さんは今日も大忙し! 子供たちは育ち盛りで、いつもおなかがグーグー!
ゴハンを探しにみんなでお出かけしますが、外は危険もいっぱいで……。
シママングースは一斉に交尾し、ほとんど同じ日に出産します。
その理由について、とても詳しく説明しています。
親が我が子を見分けられないって問題がありそうですが、そこには秘密が……。
シママングースについて、からだの特徴や分布、習性、生態など、wikipediaよりも詳しく書かれています。
参考文献なども示され、学術的に正確に書かれています。
こちらも、シママングースについて、とても詳しく書かれています。
動画や、きれいな画像を多く用いて、とても分かりやすく解説していますよ。
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