MCSchaeffer, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
シロオマングース(White-tailed mongoose)は、サハラ以南のアフリカの大部分とアラビア半島の南部に生息する陸生のマングースです。 南部アフリカ最大のマングースで全長1mほどになります。
学名は現在Ichneumia albicaudaですが、過去にはHerpestes albicaudusと呼ばれていました。
半砂漠からサバンナの森林まで、幅広い環境に生息していますが、コンゴ川流域のような湿地帯や、逆に非常に乾燥した地域には生息しません。 完全な夜行性で、普段は単独生活をしています。 また、非常に大きな声で鳴きます
全体的にグリズルグレーな印象の、黒い毛の混じった黄色から黄褐色の体色で、肢の先は黒くなっています。
シロオマングースの特徴は、名前の通り尻尾です。
ふさふさした尻尾の付け根だけは茶色がかった黄色ですが、尻尾の半分以上は白くなっています。
もう一つの特徴は、他のマングース種と違って、後ろ足で長時間立たないことです。
外敵に襲われたときに、肛門付近にある臭腺から強い悪臭のする液体を放って、身を守ります。
尻尾の先が白いのは、その事をアピールしている可能性があるんですって!
主にイナゴ、カブトムシ、オケラなどの昆虫を食べますが雑食です。
ネズミや小さな爬虫類、鳥や卵なども食べ、果物やベリーも時折食べます。 鶏舎を襲ったりもします。
卵を後ろ足の間に挟んで、岩や他の硬い物体に向かって蹴り飛ばして、卵を割って食べるそうですよ!?
シロオマングースの魅力をもっと知ることができる、おすすめの動画やWEBサイトを厳選しました。
White Tailed Mongoose Eats Lapwing Eggs | Ranger Insights(Explore Africa)
鳥の卵を見つけたシロオマングース。 思わぬ御馳走に夢中になってムシャムシャ……。
シロオマングースは完全夜行性かつ警戒心が強いため、なかなか見られない自然な採餌光景を撮影した貴重な映像です。
Wild dogs VS white-tailed mongoose on game drive with The Bushcamp Company (Happy Ending)(The Bushcamp Company | Mfuwe Lodge)
偶然捉えられた希少なカラーでのシロオマングースの映像です。
アフリカンワイルドドッグの集団に襲われる一匹のシロオマングース! 体格も大きく数も多い相手に立ち向かう!
シロオマングースは完全夜行性かつ警戒心が強いため、赤外線トラップカメラによる映像がほとんどです。
しかし、このシロオマングースは余程お腹が空いていたのか、手持ちのカメラの前に姿を現し、その採餌映像がカラーで撮影され、その特徴である、白くふさふさした尻尾がはっきりと分かります。
アフリカ最古の動物保護区であるHluhluwe-iMfolozi自然保護公園で撮影されました。
とりあえず、マングースに興味を持たれた方に。
姿の特徴や習性といった基本情報のほかに、見た目が似ている「ミーアキャット」との違いや因縁深いハブとの関連などについて知ることができます。
ほとんど情報のないシロオマングースについての英語版wikipediaページです。
(現時点で日本語版はありません。)
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