Anna Liflyand, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
エジプトマングース(Egyptian mongoose)は、別名イクニューモンとも呼ばれる昼行性のマングースです。
マングースの中で最大の種で、体長は尾を入れず60 cmもあり、体重も最大4 kgほどになります。
また、飼育下で20年以上生きた記録があります。
エジプトだけでなく、北アフリカとトルコの間の地中海沿いの沿岸地域に広く生息しています。
沿岸地域、小川、川、湖の近くなどの湿地といった、水が近くにある所を好み、砂漠には生息しません。
エジプトマングースの体色は、灰色から赤褐色で、茶色と黄色の斑点があり、尖った鼻と小さな耳を持ちます。
前足と後ろ足が短く、尾の根本が太くて先にいくにつれ細くなっているのが特徴です。
イタチのように肛門付近に大きな臭腺を持ちます。
エジプトマングースは、肉食で昆虫や哺乳類、鳥類、魚類、両生類、爬虫類などを食べ、ヘビやネズミを退治してくれる事から、古代エジプトでは、聖獣とされました。 鳥の巣の卵やヒナを狙う特徴を生かして、狩猟のパートナーでもあったそうです。
エジプト人との関わりはとても古く、“ファラオの猫”として、紀元前の壁画に描かれていたり、2300~2700年ほど前に作られたブロンズ像が見つかったり、古代の地下墳墓からエジプトマングースのミイラが発見されたりしています。
シャーロック・ホームズの"正典"の「背中の曲がった男」に、エジプトマングースが出てきますが、書かれた特徴から実はハイイロマングースと考えられるそうですよ!
エジプトマングースの魅力をもっと知ることができる、おすすめの動画やWEBサイトを厳選しました。
1 Mongoose against 4 Lions - Jerome Guillaumot - http://www.wild-dog.fr(Jérôme Guillaumot)
ケニアのマサイマラにあるムシアラ湿地。 一頭のエジプトマングースが、若いオスのライオンの群れに立ち向かっていた。
体は小さくとも、覇気にあふれるエジプトマングースの姿をご覧ください!
数少ない日本語でのエジプトマングースの解説ページです。
生態や基本情報、エジプトマングースにまつわるアレコレをわかりやすく教えてくれます。
古代エジプト展の紹介の記事ですが、第2章「発見する」の「動物の神々」で、イクニューモン(エジプトマングース)の紹介とともに、実際のブロンズ像遺物の写真を見ることができます。
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