Martin Kraft, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
ケープグレイマングース(Cape grey mongoose)は、small grey mongooseとも呼ばれる小型のマングースです。
学名はホソマングース属の"Galerella pulverulenta"(Cavallini, 1992)ですが、以前から使われていたエジプトマングース属の"Herpestes pulverulentus"(Wagner, 1839)とされている事が多いようです。
アフリカ南部の固有種で、南アフリカのケープ地方、北はナミビア南部、東はレソト、クワズール・ナタール西部のドラケンスバーグ山脈からムプマランガにまで及ぶ範囲に生息しています。
開けた土地から半乾燥した低木林、湿った森林まで幅広く生息しますが、密集した茂み、岩の露頭、草で覆われた岩のある地域を好みます。
ケープグレイマングースは、都市化にうまく適応したマングースで、人間の居住地の近くに棲むことも良くあり、道端や建物の下で見つかることも良くあります。
頻繁に道路を横切り車にひかれたり、家のゴミを漁るだけでなく、卵や家禽を襲って食べてしまうので、嫌われることもあるようです。 なんだか野良猫みたいですね……。
ケープグレイマングースは、長くて細い体、体長と同じくらいの長さのフサフサした尻尾、短い肢、小さな丸みを帯びた耳、尖った吻(口先)をしています
体色は、まだら模様あるいはグリズルグレーで、肢の先は色が濃くなっています。
ケープグレイマングースの繁殖や寿命については、ほとんど知られていませんが、野生での寿命は8~9年と考えられています。
飼育下では、8.1年および11.7年間生きた記録があります。
ケープグレイマングースは昼行性で、日の出直後から日没頃まで活動し、正午頃に休むこともあります。
オスは時折グループを作ることもありますが、基本的に単独行動をとります。
陸生ですが、木登りも得意なんですよ。
ケープグレイマングースは主に肉食性で、小型哺乳類、特に小型から中型のげっ歯類が主な獲物ですが、昆虫やクモ、鳥、小さな爬虫類、両生類、他の無脊椎動物、果物も食べます。
昆虫(特に鞘翅目と等翅目)はあくまで副次的食料で、食事の5%未満だということが分かっています。
時に、腐肉やゴミも食べることが知られてますが、それは他に食べ物が無くて仕方がない時だけです。
コビトマングース同様に、「卵割り」をすることで有名で、卵を見つけると後ろ足のあいだから蹴り出して、岩などにぶつけて割って食べるんですって!
ケープグレイマングースの魅力をもっと知ることができる、おすすめの動画やWEBサイトを厳選しました。
Cape Grey Mongoose - Filmed by Greg Morgan(Greg Morgan)
南アフリカのセレスで撮影された、岩場でくつろぐケープグレイマングースです。
人間の近くにも棲むわりに、ほとんど動画が無い(嫌われてる?)ので、体の特徴がハッキリと観察できる当動画は貴重です。
ケープグレイマングースが、水辺でムシャムシャお食事をしています。
ただし、そのご飯はネズミさん(ヨスジクサマウス)です……。
間違った画像が多いケープグレイマングースですが、間違いの無い画像を多く見ることのできるサイトです。
糞や足跡のようなマニアックな写真もあります。 それ以外は、wikipediaの転載です。
ミシガン大学 動物学博物館の、ケープグレイマングースについてのデータベースです。
ケープグレイマングースの特徴や生態、習性などが参考文献名と共に書かれており、現状もっとも詳しいページです。
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